そなたはよく肚をたてるが、肚がたつのは慢心からであるぞ。
よく心得なされよ。
下肚からこみあげてくる怒りは大きな怒りであるから、怒ってよいのであるなれど、怒りの現わし方を出来るだけ小さく、出来るだけ清く、出来るだけ短かくして下されよ。
怒りに清い怒りはないと、そなたは思案して御座るなれど、怒りにも清い怒り、澄んだ怒りあるぞ。
三月三日。
そなたはいつも自分の役に不足申すくせがあるぞ。
そのくせ直して下されよ。
長くかかってもよいから、根の音(ね)からの改心結構ぞ。
手は手の役、足は足、頭は頭の役、それぞれに結構ぞ。
上下貴賎ないこと、そなたには判ってゐる筈なのに、早う得心して下されよ。
そなたはこの神ときわめて深い縁があるのぢゃ。
縁あればこそ引きよせて苦労さしてゐるのぢゃ。
今度の御用は苦の花咲かすことぢゃ。
真理に苦の花さくのであるぞ。
因縁のそなたぢゃ、一聞いたなら十がわかるのぢゃ。
云われんさきに判ってもらわねばならんぞ。
知らしてからでは味ないぞ。
十人並ぞ。
今度の御用は千人力、十人並では間に合わんぞ。
人間の目は一方しか見えん。
表なら表、右なら右しか見えん。
表には必ず裏があり、左があるから右があるのぢゃ。
自分の目で見たのだから間違いないと、そなたは我を張って居るなれど、それは只一方的の真実であるぞ。
独断は役に立たんぞと申してあろうが。
見極めた上にも見極めねばならんぞ。
霊の目も一方しか見えんぞ。
霊人には何でも判ってゐると思ふと、大変な間違ひ起るぞ。
一方と申しても霊界の一方と現界の一方とは、一方が違ふぞ。
そなたは中々に立派な理屈を申すが、理屈も必要ではあるが、あわの如きもの、そなたの財産にはならんぞ。
体験の財産は死んでからも役にたつ。
ざんげせよと申しても、人の前にざんげしてはならんぞ。
人の前で出来るざんげは割引したざんげ。
割引したざんげは神をだまし、己をだますこととなるぞ。
悔ひ改めて下され。
深く省みて下され。
深く恥ぢおそれよ。
心して慎しんで下されよ。
直ちによき神界との霊線がつながるぞ。
霊線つながれば、その日その時からよくなってくるぞ。
気持が曲ったら霊線が切り替えられる。

