そなたは自分の力を人に見せようとしてゐるが、無邪気なものぢゃのう。
自分の力がかくせぬようでは、頭に立つこと出来んぞ。
何も彼も出して了ったのでは味がなくなるぞ。
そなたはよく祈る。
祈ることは結構であるなれど、祈るばかりでものごと成就せんぞ。
為すには先づ祈らねばならんが、そなたはそなたの神にのみ祈ってゐるぞ。
為すのは己であるから、己にゐのらねばならんぞ。
己に祈りた後、己が為さねばならんぞ。
乳房与えられても自分で吸はねば自分の身にはつかぬ道理ぢゃ。
だが、為したのみでは未だ足らんぞ。
時々は省みなければならんぞ。
そなたは形や口先ばかりでものを拝んでゐるが、心と行と口と三つそろはねばならん。
三つ揃ふて拝むならば、どんなものでも与へられるのぢゃ。
拝む所へものは集まってくる。
神も集まってくる。
足らぬものなくなるぞ。
余ることなくなって、満たされるのがまことの富ぢゃ。
清富ぢゃ。

